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掛け軸/掛軸/禅語「本來無一物(ほんらいむいちぶつ)」

『六祖壇經』にある中国禅宗の第六祖慧能の「菩提本無樹。明鏡亦非臺。本來無一物。何假惹塵埃。」(菩提もと樹無し、明鏡もまた台に非ず、本来無一物、何れの処にか塵埃を惹かん)の一句。
『聯燈會要』に「有居士盧惠能。來參。師問。汝自何來。云嶺南。師云。欲求何事。云唯求作佛。師云。嶺南人無佛性。若為得佛。云人有南北。佛性豈然。祖默異之。乃呵云。著槽廠去。能入碓坊。腰石舂米。供衆。師將付法。命門人呈偈。見性者付焉。有上首神秀大師。作一偈。書于廊壁間云。身是菩提樹。心如明鏡臺。時時勤拂拭。莫遣惹塵埃。師嘆云。若依此修行。亦得勝果。衆皆誦之。能聞。乃問云。誦者是何章句。同學具述其事。能云。美則美矣。了則未了。同學呵云。庸流何知。發此狂言。能云。若不信。願以一偈和之。同學相顧而笑。能至深夜。自執燭。倩一童子。於秀偈之側。書一偈云。菩提本無樹。明鏡亦非臺。本來無一物。何處惹塵埃。」(居士あり、盧惠能。来たりて参ず。師問う、汝はいずこより来るや。云う、嶺南。師云く、何事をか求めんと欲す。云う、唯だ作仏せんことを求む。師云く、嶺南の人に仏性なし、若為ぞ仏を得ん。云う、人には南北あるも、仏性には豈に然らんや。祖、默しこれを異とす。乃ち呵して云く、槽廠に著き去れと。能、碓坊に入りて、石を腰きて米を舂き、衆に供す。師、将に付法せんと、門人に偈を呈するを命ず。見性者付す。上首神秀大師あり。一偈を作る。廊壁の間に書きて云う。身は是れ菩提樹。心は明鏡台の如し。時時に払拭に勤めよ。何れの処にか塵埃を惹かん。師、嘆じて云く。若し此に依りて修行せば、また勝果を得ん。衆皆な之を誦す。能、聞く。乃ち問うて云く、誦するは是れ何の章句ぞ。同学、其事を具述す。能、云う、美なることは則ち美なり。了ずることは則ち未だ了ぜず。同学、呵して云く、庸流、何をか知らん、此の狂言を発す。能、云く、若し信ぜずば、願くは一偈を以て之を和せん。同学答えず、相顧て笑う。能、深夜に至り、自ら燭を執りて、一童子を倩し、秀の偈の側に、一偈を書きて云く。菩提もと樹に非ず、明鏡もまた台に非ず。本来無一物、何れの処にか塵埃を惹かん。)とある。
初祖達磨(だるま)大師より第五祖の弘忍(ぐにん)が法嗣を決定するため、悟りの境地を示した詩偈を作れと弟子達に命じた。学徳に優れ信望厚く、六祖に相応しいと噂の神秀上座(じんしゅうじょうざ)がこの詩偈を廊壁に書いた。寺男として米搗きをしていた慧能がこれを聞き、綺麗だが未だ至っていないと、無学文盲のため童子に頼み「菩提本無樹。明鏡亦非臺。本來無一物。何假惹塵埃。」(菩提もと樹無し、明鏡もまた台に非ず、本来無一物、何れの処にか塵埃を惹かん)と壁書した。菩提というのは樹ではなく、明鏡もまた台ではない。もともと何もないではないか、どこに塵埃がつくと言うのか、と言う意味である。これを聞いた五祖弘忍は夜になって慧能を呼び、法と師資相承の証である袈裟を渡し、伝法が済んだ今、ここにいては危ういから一刻も早く立ち去るがよいと、密かに逃がし、別れに臨んで「法縁熟するまで身を隠して聖胎長養し、市塵へ出るな」と忠告したという。

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無一物、むいちもつ。人間は、本来、何も持たない。
汚れも罪もなく病気も苦悩も無い。

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本来空(くう)であるから一物として執着すべきものはなく、一切のものから自由自在になった心境。

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万物は実体ではなく、空にすぎないのだから、執着すべき対象は何一つないということ。

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