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掛け軸の掛け方・しまい方・お手入れ

●掛け軸の掛け方
軸箱から掛物を取り出し巻緒を解き、畳の上で一文字のところまで広げ、巻緒を目立たないように左側に寄せ、風帯の癖を直します。
右手に矢筈を持って掛緒に掛け、左手で袱紗を添えて表具の中央を支えて立ち上がり、床の釘に掛緒を掛けます。
矢筈を右側に立てかけ、次に両手で軸先を握って静かに下ろします。巻癖がついてしまった時は、軽くひと巻き程度逆巻にして直します。
掛け終わったら少し離れた場所から、表具の高さ、左右のバランスなど点検します。
釘が高すぎる場合は自在で補ってください。
床によくおさまったら風鎮を掛けます。
風鎮は掛け軸を傷める原因となる可能性があるので、常時掛けっぱなしにしないでください。風にあおられる時、掛けたばかりの時などに使用します。
(昔の日本家屋は風通しが良い造りでしたが、最近の家はエアコンなどの空調設備の効率化の為に気密性が強い住宅にできております。ですので床に掛けた軸があまりひらひらと風で動いたり裏返ったりしない場合は、軸全体をひっぱりストレスを与える可能性がある風鎮の使用は必要な時だけにしてください。)
掛軸の掛け方01 掛軸の掛け方02
1、巻緒を引きほどく 2、当紙を外す
掛軸の掛け方03 掛軸の掛け方04
3、巻緒を掛緒の端によせる 4、大きな掛軸の場合は矢箸で掛ける
掛軸の掛け方05 掛軸の掛け方06
5、水平を確認する 6、軸首を持って静かに下ろす
掛軸の掛け方07
7、風帯を整える
●掛け軸のしまい方
柔らかい羽ぼうきで軽くほこりを払います。
矢筈を右側に立てかけ、軸先を持って上の一文字のところまで巻き上げてから、掛けた時と逆の要領で矢筈で釘から外します。
畳の上で風帯を折り目通りにたたみ、軸をやや柔らかめに巻き、掛緒を巻いて、柔らかい紙に包み軸箱に収納します。
収納行程1.jpg 収納行程2
1、風帯を納めます 2、もうひとつの風帯を納めます
収納行程 収納行程4
3、風帯をふたつとも収納したところ 4、巻き納める
収納行程5 収納行程6
5、当紙をし、巻緒を巻く 6、巻緒を巻く
収納行程7 収納行程8
7、巻緒を掛緒にとめる 8、とまったところ この後桐箱に入れて保管する
●太巻しんのしまい方(巻くせ防止)
太巻収納01 太巻収納02 太巻収納03
1、掛けたまま軸棒に巻しんをはめ込む 2、途中まで巻上げてからはずし、平らなところで全部巻き、紐かけをする 3、桐箱へ納める(左右、枕の位置を確認して下さい)
●掛け軸の保存方法
掛軸は、良質の和紙と表装用裂地、糊を用いて作られています。そして、特に湿気と過度の乾燥を嫌います。
また、しまいっ放しにしておくとカビてしまうことがあります。
秋の晴天の時を選んで時々虫干しをします。
軸箱もかるく陰干しをして乾いた布で拭いて軸を収納します。
ナフタリンや樟脳はシミの原因になりますので専用の防虫香を利用してください。
水やカビのシミは放置すると取れなくなります。また折れシワなども修理、仕立て直しが必要ですので表具師に依頼してください。
・掛け軸の保存方法は六点をご注意ください。
(1) 冷暖房のききすぎた部屋や湿気の多い所に掛けないこと。
(2) 湿気の少ない場所に保存すること。
(3) 年に二度程度、春と秋の晴れた日に虫干しすること。
(4) 連日掛けたままにせず、時々巻きおさめること。
(5) 掛けはずしの時、折れないように注意すること。
(6) あまり堅く巻かずに適度に巻いて紐はゆるめにかけること。
●鑑賞への心配り
掛軸は、中国より伝わって以来多くの表具師によって研究伝承され、日本の生活様式によく調和し、書画の鑑賞にも保存にも適した日本独特の美術工芸品といえます。
掛軸は、気温・湿度に敏感ですので、取り扱いにそれだけ配慮が必要です。

表具の出来たては、糊が充分慣れていないため狂いがきたりシミが出やすいので、最初の一ヶ月間は、晴れの日を選んで三日に一日の割合で掛け、二日は休ませることを繰り返してください。
その後掛ける時は、三日以上は続けて掛けないように、特に一週間以上の掛け放しは極力避けてください。
空調の強い乾きすぎたり湿度の高い室内、雨や風の強い日、日光のあたる場所ではソリやシミの原因となりますので避けてください。
掛物の内容は来客により、又四季の風情に合せて画題を選んでください。
●掛軸の修理修復
雨もりや破損、仕立て直しは信頼できる表具師に修復を依頼します。雨シミは放置するととれなくなるので早めに修復してください。また、カビのシミぬきは最も困難で費用がかさみますので生やさないように注意してください。

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