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掛け軸/掛軸/禅語「一花開天下春(いっかひらいて てんかはるなり)」

『宏智禪師廣録』に「上堂云。一塵起大地收。一花開天下春。衲僧變態。須是恁麼始得。便乃一切時一切處。任運自在。應用無方。諸人還委悉麼。風行草偃。水到渠成。」(上堂して云う、一塵起って大地収まり、一花開いて天下春なり。衲僧変態。須く是れ恁麼始めて得るべし。すなわち一切の時、一切の処、運に任せ自在、応用無方。諸人また悉麼すや。風行けば草偃(のべふ)す。水到りて渠(みぞ)成る。)とある。『宗鏡録』卷第三十一に「如大集經云。不待莊嚴。了知諸法。以得一總得餘故。所以云。一葉落。天下秋。一塵起。大地收。一華開。天下春。一事寂。萬法真。則上根一覽。終不再疑。中下之機寧無方便。」(大集経に云う如く、莊嚴を待たず、諸法を了知す。以って一總を得、餘故を得る。ゆえに云うなり、一葉落ちて天下秋なり、一塵起って大地収まり、一華開いて天下春なり、一事は寂なれど万法真なり。則ち上根を一覽し、終に再疑せず。中下の機は寧ろ方便なからん。)とみえる。


一花開いて天下春なりとは、梅や桜の花が咲く春到来の喜びにとどまらず、
この句の背後には、
長い忍苦精進の果てに心の花が開いて悟りが開け、
世界を悟りの眼で眺めることのできた喜びがこめられている。


花が咲いたので辺りを見渡していると、満天下に春が到来していた。「一花開く」を心の花が開く、すなわち悟りが開けることと解釈すれば、解悟した人の目には山川草木全てが成仏していて、現実そのままが浄土である。


++++++++++++++ 小ネタ ++++++++++++++

日本の鉄道官僚の十河 信二(そごう しんじ、1884年4月14日 - 1981年10月3日)の座右の銘がこの「一花開天下春」
1973年に東海道新幹線の東京駅18・19番ホーム先端に東京駅新幹線建設記念碑が建立されたが、その碑には功績を讃えて、十河のレリーフと座右の銘である「一花開天下春」の文字が刻まれている。ちなみに、そのレリーフの自分の肖像を見た十河は一言、「似とらん」と言ったそうである。

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